スポンサーサイト
--/--/--(--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | ▲ top
日の名残りを見て
2005/05/21(Sat)
20050521051906.jpg

10年以上前の作品ですが、見てみたいと思いながら機会がありませんでした。公開当時も評判の良い映画でしたが、見てよかったと思います。原作の本は日本の方が書いたと知ってビックリ!英国に帰化されているそうです。この作品は、ハッピーエンドじゃありません。切ない幕切れです。でも、大人が見る作品です。公開当時に見なくて良かったと思いました。10代や20代じゃイマイチピンと来なかったと思います。

アンソニー・ホプキンズ演じる執事と、同じお屋敷に仕えるエマ・トンプソン演じるミス・ケントンの密やかで静かな、内に秘めた恋愛模様を落ち着いた雰囲気で描いています。現在でも英国では執事という職業がちゃんとあって、専門の学校もあります。日本では江戸時代の商家に勤める番頭さんが近いかな?その家の日常生活だけでなく、家計の運営まで把握し、空気のように働く存在らしいです。

この映画にはガサツな人は出てきません。主人公の執事もとても気品があって、仕事に誇りを持ち、主人を敬愛しています。自分を殺してひたすら主人に仕えることに全く迷いがありません。そして、言い方がちょっと悪いかもしれませんが、カタブツです(笑)潔癖症というか、真面目過ぎます。そこがこの物語のポイントなんですけどね。下世話なことなど眼中に無いって感じに振舞っているのに、恋愛小説を読んでいるところをケントンに見られてムリヤリ取り繕ってみたりするのも微笑ましいです。

ミス・ケントンもとっても聡明な女性です。でしゃばる事は無いけれど、自分の信念をはっきりと持っていて、時には意見します。彼女も仕事に誇りを持っていて、やっぱりちょっと真面目過ぎます(笑) 同じ家に仕える若い執事見習いの男の子と、その男の子と結婚したいと言って雇ってもらったのにあっという間に止めちゃう女の子の会話で「彼女は執事にせっせと花を運んでる」という内容があるのですが、“若いよなぁ~・・・。お子ちゃまには理解できないだろうなぁ・・・。クス(笑)”と思ったのは私だけでは無いはず!

20050521051927.jpg

誰だか分かりますか?ヒュー・グラントです。彼も出演してたんですね~。私は「ノッティングヒルの恋人」のイメージが一番大きいんですよね~。主人の甥の役で出てます。彼もまた叔父であるお屋敷の主人を大切に思っています。途中であっけなく戦死しちゃうんですけど、持ち味が出てて良かったと思います。

20050521051953.jpg

そして、後に同じ家を買い取り、新しい主人となるアメリカ人役はクリストファー・リーブです。この方は、もしや「スーパーマン」では?? ですよねぇ?あらあら、こんな方もご出演されていたとは知りませんでした。豪華ですね。彼は、若い頃このお屋敷で開催された外交会議で生意気と取られる発言をしてみんなの失笑をかったのですが、後にそれが現実となってしまうんですよね~。その彼が後にお屋敷の新しい主人となるなんて、皮肉ですよね。

執事は、自分のお父様に対する思いとか、ミス・ケントンに対する思いとか、戦争と言う大きな波に飲まれていく主人に対する思いとか、全部執事という立場を優先して表立っては何も言ったり行動しません。ハタから見たら、無感情に取られるほど仕事に打ち込んでいます。でも、派手な言動が全く無い変わりに、微妙な心の動揺などがちょっとした仕草で表現されていて、手にとるように分かります。

この映画は、見ていてイライラする人もいるかもしれませんね。さっさと言えば?とか、何を迷ってるの?とか、その返事は逃げてるでしょ?とか、そんな場面がたくさんあります。そのことに対して彼は感傷に耽っているわけなんですよね。自分の選んだ人生なんだけど、それで良かったのか?別の生き方があったんじゃないか・・・? でも、結局生き方は簡単に変えられなくて同じ歩調で進んでいく自分がいる。そんな彼の日常を淡々と描いていて、私は見終わって、はっきりと具体的な言葉が見つからないのですが、良い映画を見て、良い時間を過ごせたと思いました。劇的な人生じゃなくても、人それぞれにいろいろな思いがあって、それなりに波風があって、迷ったり立ち止まったり。今は時代も変わって価値観も変わって来ているけれど、人生の本質をついた作品は、古臭いのではなくクラシックなんだなと思いました。

そして、昔見たフランス映画で「木漏れ日」という作品を思い出しました。これは老婆が主人公の映画なのですが、おすすめです!母の愛の深さが、静かに穏やかに描かれています。日の名残りと同じぐらいの年代(1990年ぐらい)に公開されました。私の大好きな映画の一つです。レンタルを探してもなかなか無いかもしれないのですが、探してもう一度見たくなりました。

 ↓ 応援していただけると嬉しいです!!
人気blogランキング
スポンサーサイト
この記事のURL | 映画・ビデオのこと | CM(2) | TB(3) | ▲ top
<<今日はどんな日? | メイン | 三色パンナコッタと寒天ポンチ>>
コメント
-  -
こんばんは。 TBいただき、ありがとうございます。
お礼の書き込みに参りました。
ヒュー・グラントが出てたのはビックリでしたね~。若い!!(笑) 
封切の時も見てたのですが、覚えてなかったです、彼が出てたの。
アメリカ人政治家がスーパーマンの人っていうのは、気付きませんでした。
アメリカ映画、あんまり見ないので・・・(^^;)
2005/05/21 22:35  | URL | ショーコ #GJXTZmVw[ 編集]
-  -
☆ショーコさん
恐れ入ります m(_ _)m 以外とこの作品のことを
書いていらっしゃる方が少なくて、TBしさせていただき
ました(^^) 私も、とても豪華な配役だったんだなぁと
ビックリしました。アメリカ映画をご覧にならない
なんて通なんですね!私は大量に宣伝された
映画を見ることが多いので、結局ハリウッド作品
を見ちゃうなぁ・・・(^^ゞ ま、面白ければ何だって
いいんですけどね~♪
2005/05/22 01:18  | URL | 紫苑 #-[ 編集]
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://edomurasaki.blog7.fc2.com/tb.php/49-57f7b46c

敗者の言い分『日の名残り』カズオ・イシグロ
今朝、沖縄戦慰霊祭のニュースを見ながら、今日の話題はこれにしようと決めました。カズオ・イシグロの『日の名残り』です。★あらすじ★昔ながらの英国領主館・ダーリントン・ホールでアメリカ人の主人・ファラディを相手に執事を勤めるスティーブンス。先代の頃にいたよう …
2005/06/23 20:53  蛙の掘立小屋~カエルノホッタテゴヤ~
「日の名残り」
「アトランティスのこころ」を見てから、アンソニー・ホプキンスの出演作をもっと見てみたくなりました。そんな時、nocciさんに教えて頂いたのがこの作品です。もう一つ「永遠の愛に生きて」という作品も教えて頂いたのですが、私の利用しているレンタル店に無くてとても残念 …
2005/05/22 01:39  Cinemania ~ムム's selection~
【映画】日の名残り
あらすじ:1958年。オックスフォードのダーリントン・ホールは、前の持ち主のダーリントン卿が亡くなり、アメリカ人の富豪ルイスの手に渡っていた。かつては政府要人や外交使節で賑わった屋敷は使用人もほとんど去り、老執事スティーヴンスの手に余った。そんな折、以前屋敷 …
2005/05/22 01:04  ydk publy BLOG
| メイン |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。