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小さなお茶会 その4
2005/05/24(Tue)
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先日まで満開だったすずらんです。今はもう終わってしまいましたが、今年もたくさん咲きました(^^)

今日は夕方に突然、嵐のような雨が降りました。夕立と言うにはまだ季節が早いかもしれませんが、“バケツをひっくり返したような雨”という言葉がピッタリなくらい激しい雨でした。昼間、花の写真を撮っていたのですが、新しい庭のお花は明日にでもアップしようと思っています。久しぶりに、小さなお茶会のことを書こうと思います(^^)

気持ちの良い風が吹く春。夜、ぷりんともっぷがお茶を飲んでいると、突然ぶりんが「二階が欲しいの」と言いました。キョトンとするもっぷ。二人の家は平屋建ての、とってもかわいい家なのです。「風だって一階に吹く風と二階に吹く風は違うと思うわ。きっと二階は木に咲く花の香りがするし、一階は草のてっぺんに咲く花の香りよ」「階段の真中に座れば両方ほどよくミックスした香りになって、そこは特等席になると思うの」と力説するぷりん。飲み終わったお茶を片付け、二人で顔を洗ったり歯を磨いたりしながらも「わたし、明日から特等席用のクッションをつくるわ!」とはりきっています。花の香りがミックスされた特等席はとっても魅力的だけれど、なんだかもう一つ乗り切れないもっぷ。

次の日の朝。良く晴れて絶好の大工日和にやる気の出てきたもっぷ。ぷりんは「らせん階段にしたらとってもすてきじゃない?」と提案しますが、設計図を描こうとしたもっぷはどうすればいいのか分かりません。ぷりんに「クッションの柄は、らせん階段にするわね・・・」と言われてしまいます(苦笑)

もっぷは「身に余る計画はたてないのがかしこい猫ってもんだよね」と普通の階段の設計図を描こうとしますが、なかなかうまく描けません。「なわばしごじゃだめかなぁ・・?」と言い出す始末。それでも、一日目は「ぎこぎこ」と木を切って、二日目は「シュルシュル」と削りだし、三日目、四日目は「トントントントン」と組み立てている音。そして、「でーきたー!」という声と共に、二人の階段と特等席用のクッションが出来上がりました。

ぷりんに階段の登り初めを勧めるもっぷ。「すてきな階段!」と階段を上って行くと、天井で行き止まり。もっぷに「そこを開けて」と言われ、天井を上に持ち上げてみると・・・。 屋根の上に座って春のそよ風に吹かれる二人。「どうかなぁ・・・。やっぱり気に入らない?」とちょっと照れたように聞くもっぷ。「ううん・・・。やっぱり二階は素敵よ(ハート)」とにっこり微笑み合う二人でした。


「一階と二階では吹く風が違う」なんて発想がすごいですよね~(^^) 草のてっぺんに咲く花の香りと木に咲く花の香りがあるなんて、考えただけでも素敵!自分で階段を作って屋根を切っちゃうなんて、現実的にはムリだけど・・・(笑)でも、二つの香りがミックスされた特等席は私も座ってみたい!! 庭に出ていると、風が吹かない時ってほとんど無いんですけど、街中を吹く風とは全然違います。庭の風はやわらかくて、頬をなでるようにすり抜けていくけれど、一歩外へ出かけるとカタくて、あちこちぶつかってから私に当たってくる気がします。

花の香りはあんまりしないけれど、草の香りはします。変なニオイはしないし・・・(笑)きっと、うちと隣の家と斜め後ろの家の庭が近いので、そこだけ違う風になって吹いている気がします。特に斜め後ろの家の庭はとってもとっても大きいので、野原の風に近い状態になってうちの庭へやってくる気がします(笑)今は丁度暑くも無く寒くも無く、家の中にいるよりも庭に出ていた方が気持ちがいいですよね。夕立があったから、きっと朝から草花が元気になっていることでしょう。植え替えには良い日かも♪

次回はたんぽぽが咲く野原を散歩する二人のお話です。

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小さなお茶会 その3
2005/04/13(Wed)
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3月のはじめ頃に撮った写真です。植木鉢に最初に咲いた一輪目の黄色い小さな花です。この後次々とたくさん花が咲きました。まだちょっと寒そうに見える写真ですね(^^)

小さなお茶会その3 ぷりんがカップを割ってしまった話です。

ガチャン☆☆☆☆☆「キャァ!!」
台所でぷりんが座り込んでいます。床には砕けてしまったカップ。それはもっぷとおそろいの黄色いモーニングカップだったのです。もっぷが驚いて台所へやってきます。「何かこわしたの?ケガしなかった?」 ぷりんはしょんぼりした顔で、「あのカップでお茶を飲むと、いつも幸せな気分になったのに・・・」と目から涙が溢れています。もっぷも残念そうにしますが、とりあえずぷりんを連れて居間へ行きます。

たくさんのクッションに囲まれながら二人は並んで座り、もっぷはやさしく話し掛けます。「ボクのカップは植木鉢になってもらえばいいし・・・。今度街へ行ったら新しいおそろいのカップを買おう!やもめになったボクのカップには「ねこサフラン」を植えて花をいっぱい咲かそう!!」そう言ってぷりんを励ましたのです。

「そうね、一番初めに咲いた花には黄色いリボンをつけてあげたいわ」とぷりんも少し元気を取り戻しました。「悲しいことがあったら、何か楽しいことを考えよう!」と、もっぷはさらに励まし、ぷりんが入れようとしていたお茶を「代わりに入れてくるよ。トクベツおいしいのを・・・」と言いながらいそいそと台所へ向かいました。ぷりんは「ありがとう。もっぷ」とにっこり微笑み、もっぷの後姿を見ています。

・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・
がっかりしている人を励ますのって結構難しいと思いませんか?自分も同じように悲しい気持ちの状態なら、なお更どういう言葉を掛けたらいいのか迷いますよね。「大丈夫。たいしたことじゃ無いよ。」と言って返って相手を傷つけてしまうこともあるし、悲しい気持ちに協調したことで更に落ち込ませてしまったり・・・。私は結構人から相談されることが多いので、毎回毎回悩みます。

今回のお話のポイントは、“二人とも気に入っていたカップ” をぷりんが割ってしまった。という所です。ぷりんの悲しみはいくつかあるのだと思います。まず一つ目は自分も気に入っていたカップなのに不注意で壊してしまったこと。二つ目はもっぷとの楽しいお茶の時間の思い出に傷をつけてしまった・・と思ったこと。三つ目はもうこの先このカップでは楽しい思い出を作ることが出来ない・・と思ったこと。四つ目は自分が悲しい以上に、きっともっぷをすごく悲しませてしまう・・と思ったこと。

もっぷはカップが壊れてしまったのはたしかに残念だったはずです。けれど、そのことで自分以上にぷりんが深く傷ついていると気づき、その解決策をぷりんが喜ぶ方法で探っています。「花を植えよう」と言ったのは、ペアカップとして二人で楽しむことは出来なくなったけれど、花を植えれば花といっしょに残ったカップも二人で楽しむことが出来ると伝えたかったのでしょう。「新しいおそろいのカップを買ってこよう」と言ったのは、新しいカップを買って、二人で新しい思い出を作ればいい。ボクは全然気にしていない。と伝えたかったのでしょうね。

「大丈夫だよ。気にしてないよ」と言うだけでは伝わらないことってたくさんあるんですね。そして、もっぷのように言葉に出して言わなくても伝えることができるんですね。

次回は、平屋建ての家に「二階が欲しい」と二人でがんばるお話です。
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小さなお茶会 その2
2005/04/08(Fri)
小さなお茶会の続きです。
全話をご紹介するのは難しいので、順番にピックアップしながらお話ししたいと思います。読み終わった後にホンワカとした気持ちになっていただけたら嬉しいな~(^^)

季節は冬、外は一面の雪景色。火の燈った暖炉で体を温めているもっぷが外を見ると、ぷりんが元気良く駆け回っています。もっぷはお茶の用意を始め、窓を開けてぷりんに「もうすぐお茶が入るよ」と声を掛けます。ぷりんはイキイキとした表情で「いい気持ちだからあなたも来たら?」と言いますが、もっぷは「春になったらね・・・」と気の無い返事。

お茶の準備に気を取られているもっぷの後ろからぷりんがニコニコしながら入ってきて、「目をつぶって手を出して」と言います。素直に手を出したもっぷは冷たくてビックリ!!。なんとそこには雪だるまならぬもっぷそっくりの「雪ねこ」が乗せられていたのです。二人はかわいい雪ねこを眺めながらのお茶会を始めます。そしてぷりんの「今度は私の雪ねこを作ってね」という言葉に素直にうなずくもっぷなのでした。

今はすっかり春模様なのでちょっと季節外れのお話ですが、小さなお茶会は秋から連載が始まっているので暫く冬のお話が続きます。このお話のミソは、家の中で寒さにちぢこまっているもっぷをぷりんがどうやって誘い出そうとするかですね。ぷりんはもっぷといっしょに雪を楽しみたいのです。でももっぷは寒い日には家の中でぬくぬくとしていたい。普通だったらどうするでしょう?きっといっしょに来て欲しいとストレートに話すか、強引に外へ連れ出そうとするのでは?ところがぷりんは雪ねこをもっぷに“プレゼント”したのです。「もっぷにそっくりな雪ねこ」というところがポイントですね。

ぷりんの愛情が注がれた雪ねこを受け取ったもっぷの心は、きっと春のように暖かくなったはずです。だからぷりんのお誘いにもイヤがらずに外へ出て行く気になったのでしょうね。ぷりんのすばらしいところは、「外に行くことは寒いだけじゃない、素敵なことがたくさん待っている。だからそれをあなたといっしょに感じたい」という気持ちをもっぷの立場になって伝えようとしていることです。

どんなに寒い冬の日だったとしても、こんな素敵なお誘いなら私もいつだって外へ出かけちゃうな~(^^)

次回はぷりんがお気に入りのカップを割ってしまうと・・・というお話です。
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小さなお茶会 その1
2005/04/05(Tue)
このブログを始める前、私の心にはトゲトゲがたくさんありました。自分でもどうしていいのか分からなくて、ぼんやりと何も無い場所を見ていました。その時に、ふっと大好きだったマンガのことを思い出しました。「えっ?マンガ???」なんて言って笑わないで下さいね。一度読めばそのすばらしさ、奥の深さを感じることができると思います。

午後のお茶会というタイトルも、そこから少し変えてつけたんです。マンガのタイトルは「小さなお茶会」といいます。猫十字社著、白泉社から出版されています。単行本はもう絶版になっていますが、去年復刻版が出版されています。単行本は7巻でしたが、4巻にまとめられました。とてもすばらしい内容で、何度読んでも飽きるということがありません。

内容は、日常のほのぼのとしたものがほとんどなのですが、「幸せ」ということを大切にして生きようという、やさしさに溢れた私の心のよりどころの一つです。この物語のことをこれからも少しずつお話して行きたいと思っています。簡単に話をご紹介しますね。擬人化された猫の夫婦。花のめ村に住んでいます。ご主人の名前は「もっぷ」奥様の名前は「ぷりん」。もっぷの職業は詩人、ぷりんは専業主婦です。もっぷはぷりんのことを「ぷりん奥さん」と呼んだりします。

最初の物語はこんな風に始まります。
夜、三日月が空に浮かんでいます。もっぷはいそいそと2つのティーカップをお盆に乗せて運び、次にレコードを用意します。そして二人掛けのテーブルにはお茶の用意が整い、音楽が流れ、もっぷはポットからカップにお茶を注ぎながら、うきうきとぷりんに声を掛けます。その横ではいくつものクッションを重ねた上にちょこんと座って本を読むぷりん。ぷりんが返事をした途端グラグラとクッションが揺れ始め、ころりとひっくり返ったぷりんの足がティーカップの中へ・・・。しょげながら、一度山のようなクッションの上に乗ってみたかったと話すぷりんに、もっぷは自分も山のようにクッションを積み上げてみたかったと言います。
そしてぷりんは山のように積み上げたられたクッションの上でニコニコとお茶を飲み、隣には同じく山のように積み上げたクッションの上に一輪の花が飾られ、一番下ではもっぷがぷりんを見上げながらお茶を飲んでいます。お月さまも笑っていました・・・

いかがでしたか?何がどうという内容では全然無いんです。第一話だけだと余計に分かりにくいかもしれませんね。文字だけだとチンプンカンプンに感じるかしら?でも、読み進めるとホッと心が和んで来て、暖かくなるんです。こんな本は他には見当たりません。この物語の話は、また次回もお付き合いくださいね。
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